GUI翻訳(ソフトウェア画面・アプリ等の翻訳)

製品開発で欠かせない画面文言(Graphical User Interface = GUI)。海外展開における多言語翻訳には、ちょっとしたコツが必要です。

■文字数管理で、スペースに収まらないリスクを低減

GUI翻訳の原稿としては、エクセルのリストやテキストデータで提供いただくことが一般的です。ただし、そのまま翻訳してしまうと、翻訳後にボタンスペースに収まらない文言が続出することも(日本語では「設定」の2文字でも、ドイツ語にすると「Einstellungen」)。

テックスでは、必要に応じてお客様から文字数の指定をいただき、翻訳時にその文字数に収められるような原稿を準備してから翻訳者に回すため、画面にはめてからのやり直しのリスクを抑えられます。

■正しい解釈を事前に確認

また、スペースの限られた画面やボタンの文言は、概して省略されがち。さらにエクセルリストでは画面遷移の文脈がわからないことが多く、同じ単語でも解釈が難しいことも多々あります。「設定」という文言は、「設定する」というコマンド(Set)なのか「設定が表示されている」ウインドウタイトルなのか(Settings)……。文脈を考えずに翻訳して製品に組み込んでしまうと、画面上でまるっきり状況と合わない、ということにもなるのです。

単純なように見えて、さまざまな考慮が必要となる画面翻訳。テックスでは、翻訳に着手する前にコーディネーターが原稿を精査。誤解を生みそうな文言を特定し、正しい解釈を確認した上で翻訳者に回します。

文脈を考慮して正しい解釈を確認し、さらに指定文字数に合わせ、かつユーザーが直感的にわかる表現にする――画面文言の翻訳には細かな配慮と絶妙なバランスが必要なのです。